テストステロン ジェル?

 以前に紹介したように血中総テストステロン濃度が高いと長生きする傾向があることと、60歳以上にテストステロン補充療法を実施すると筋力が改善するなどの効果があります。またテストステロン値が低いと性機能障害、認知機能・気分障害、筋肉量の減少、内臓脂肪の増加、インスリン抵抗性を介したメタボリック症候群、貧血、骨密度の減少を生じ、男性のQOLを著しく低下させます。

男性更年期障害の受診者193例のAMSスコアと遊離テストステロンの関係を調査した結果、AMSスコアが27点以上で、遊離テストステロン値が11.8pg/mL以下だった人は、85%(164例)だった、という報告があります。以下のサイトでAMSスコアが計算できます。つまり27点以上ならテストステロン不足です。

AMSスコアの計算サイト: https://daito-p.co.jp/gm/menopause_check.html


テストステロンブースターについての結論は前回書きましたがブースターは体内での自然のテストステロンの産生を増やす薬です。テストステロンの飲み薬はないようですがジェルや軟膏があり直接肌から吸収されます。普通に考えるとブースターよりも直接吸収の方がはるかに効率良くテストステロンを吸収できるのでこちらを選ぶべきだと思います。臨床試験の論文を見ると2種類の製品がありました。一つは大東製薬工業のテストステロン1%含有のクリーム剤「グローミン」で処方箋の必要は無く薬局で買えます。グローミンの学術情報は以下の通りです。
https://www.daito-p.co.jp/gm/gm_paper.htm
年齢別血中遊離型テストステロン濃度
聖マリアンナ医科大学泌尿器科の研究報告によると4名のボランティア(40~60歳)により1日2回2cmほどチューブからとり陰嚢に塗布し血中の遊離テストステロンの量を測定しました。結果は図1の通りです。一般的には、遊離型テストステロン値が11.8 pg/ml以上であれば正常、11.8~8.5 pg/mlであれば要注意(ボーダーライン)、8.5pg/ml以下の場合は明らかに低いとされ、ホルモン補充療法の適応となります。
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